長老
今静かにブームが来ている「人狼ジャッジメント」を役職別に適当に解説していくコーナー。記念すべき第一回は一番のお気に入り
長老から解説していきたい。
さて、こちらの長老だが非常に重要な役職である。
特筆すべきはそのタフネス。
なんと人狼に襲撃されても一回耐えることができる。強い。
市民達の精神的支柱であるという設定なのだが頷けるだけの実力の持ち主である。
その分失われた時のショックは凄まじく、市民達はその悲しみから能力を失ってしまう。貴族や独裁者、はたまた女王でさえも例外なく長老の死には涙を流す。どれだけの人望だというのか。計り知れない。
そんなわけなので市民サイドからすれば絶対に死なせたくないのだが、女王とは違い誰が長老かわからないので対処に困る存在でもある。
自分達で処刑しておいて「えっ、あいつ長老だったの!!?」ということが普通に起こりうる。
冷静に考えてみると設定的に無理があるのは否めないが、とにかくその生死によって局面を大きく変える存在なのだ。
長たるもの死んではならぬ
自分が長老になった際はとにかく処刑だけはされてはいけない。
最悪「私が長老だ!」と名乗り出てもいい。無抵抗で序盤に処刑されたりするとゲームが終わった後市民サイドからボロクソに叩かれることになるので処刑候補に上がったらとにかく全力抵抗だ。
また一度襲撃されると本人にはわかるので、状況によってはCOして守ってもらうのもいいだろう。序盤はとにかく生きろ。
そうは言っても死ぬときは死ぬ
突然死、恋人、黒猫、医療ミス。理不尽にも長老が倒れてしまうことはある。
そんなときはただ絶望しているのではなく人狼サイドを炙りだすことを考えよう。
能力持ちの市民全体で共有できる情報として、
「長老は死んだ」「能力はもう使えない」がある。
翌日ノリノリで占い結果を伝えてくるやつがどちらサイドかなど議論せずとも分かるというものだ。ただ黙っているだけで意外と間抜けは見つかる。実際自分はこれで吊られた。
人狼サイドからしてもやっかい
噛み殺すことができれば一気に有利にはなるが、そう簡単に事は運ばない。
一度襲撃しても死なないという能力はそれ単体でもやっかいだが、長老なのかその他の要因で生存しているのか判断が難しいことが多い。狐や守り職もあるので固執し過ぎず広く勝ち筋を見ていきたいところだ。
また前述のとおり、役職騙りで市民側として出ている時は慎重に発言しなければならない。
プランが決まっていても雰囲気を感じ取って柔軟に対応できるよう、常に可能性として「長老の死」を頭にいれておこう。
フォーエバー長老!ハウエバー長老……
とまあ、ゲーム性の幅を広げる素敵な存在ではあるのだが、現状部屋に採用される率はそんなに高くないように思う。
性質上多人数部屋に入れられることが主になるのだろうが、突然死多発の全国対戦で採用してしまうと、いきなり市民全体が無能集団になることもあるので仕方がないのかもしれない。女王と違って死んだ後もゲームは続くので開幕で死なれると冷えっぷりがね。想像するだけで恐ろしい。
人狼の魅力の一つ、推理する楽しさに深みを与えられる役職なのでもっと使われる環境になる日が来ることを祈る。