めりーくりすます
市民でも人狼でもない第3陣営のサンタは毎晩一人を選んでプレゼントを配ることができる。
生きている全員にプレゼントを届けることができたら勝利条件達成だ。
市民と人狼の決着を見届けることもせず、役目を終えたサンタは夜の内にひっそりと屋敷を去っていなくなってしまう――。
こう書くと、騙しあい上等のドス黒い世界にずいぶんファンシーな役職があるものだと思われるかもしれないが、それは大きな間違いである。
配れればよかろうなのだ
市民からすれば特別吊りたい存在でもないし人狼にしてもわざわざ噛む理由はない。比較的生き延び易い役職なので気付けば終盤まで残っているということも珍しくない。
最初のうちは「サンタさんプレゼントありがとう」「わたしもちょうだい!」と、ある種マスコットのような扱いをされ和やかなものだが、局面が進むと話は変わってくる。
くどいようだが、サンタの勝利条件は生存者全員へプレゼントを配ることである。
逆に言えば配り終えるまでに決着がついてしまったら負けなのだ。となると、
当然試合が長引くように調整しますわな!
そしてゲームの仕様上その被害にあうのはほとんどの場合が市民サイドである。
あと一匹吊れば勝ちという場面で突然人狼サイドに付きPP要員と化すサンタ。
「プレゼントを配り終えていない」という理由で罪もなき市民が処刑されてるんですが……いいのか? 勝利時の笑い声とともに表示されるサンタの姿が人狼より恐ろしい悪魔的な何かに見えるのは僕だけではないだろう。
フォッフォッフォ
サイコだけは勘弁な
立ち回りとしては初日の状況によっては即Coでもいいし、人狼に噛まれないために遅くとも2日目の夜までにはサンタだと明かしておく方がいいだろう。潜伏していてもいいことはない。
ガチで勝ちにいくなら終盤まで生き延びそうな人物を推測してプレゼントを配るという大局観が求められる。また、最大の敵『サイコ』には十分に注意しよう。プレゼントを配ると殺されるので生きている限りサンタに勝ちはないぞ。
というか勝つ時は人狼側に合わせてPPしてる時がほとんどである。こいつ第3陣営じゃないじゃん!
サンタクロース、それは永遠のアイドル
本来良い子にプレゼントを配る優しいサンタさんがなぜこうもクレイジーな存在になってしまったのか、それはわからない。
しかし不思議なのがこの役職、勝率は低いのになぜか人気がある。
何も考えずプレゼントを配るという一種の休憩のような扱いなのだろうか?
わからぬ……。
まあ、採用されている部屋はいくらでもあるので探すのに困ることはないだろう。