だむだむ畑

いろいろ植えてます。

恐い人に絡まれて生き延びるために頑張った話

f:id:kya-9:20180815080549p:plain

治安が良いことで有名な日本国ではありますが、それでも一定数のアウトローは生息しているんですよね……ヤンキーとか半グレとかヤ〇ザとか。

理不尽だったり暴力的だったり反社会的だったりで一般市民からすればアンタッチャブルな存在の彼らですが図らずともマッチングしてしまうことがあります。交通事故にしてもそうですけどこっちが安全運転してても向こうがアクセル全開で突っ込んで来たら避けれないですからね。ほんと勘弁してほしい!!

昨日コンビニに寄ろうとしたら入口前に気合の入ったのがおられましてトラウマが蘇ったので治療の一環として記事にしました。勘弁してくれ……

VSヤンキー×3名 

現場となったのはカラオケルームという密室です。僕が3人の友人と歌っているとそこに突如3人のヤンキーが乱入してきました。困惑する僕の手からマイクをむしり取り、演奏を止めこう言います。

「お前ら舐めとんか?」

楽しい時間は終わり恐ろしい時間がやってきました。

話を伺ってみるとヤンキーの皆さんは隣の部屋で盛り上がっていたところ、この部屋から執拗な壁ドンがあったので『これは俺たち喧嘩を売られているな!』と判断してカチコミに来られたそうです。

さて、個人としては全く身に覚えがないことでしたが相手は怒り心頭で今にも殴りかかってきそうな勢いです。このままではボコボコにされてしまうかもしれないという危機的状況でどうすればいいのか。

いやいや、こっちは4人で相手は3人いったい何をビビる必要があるのか?そう考える武闘派の方も中にはいることでしょう。しかしスペックを見てみるとこちらが標準的な体格をしているのに対して相手の1人は体重コンマ1トン超え確実の巨漢でした。誇張抜きに素手で僕たちをヤレるサイズです。さらには「事務所行こうか?」となんらかの組織との繋がりを匂わせる発言も飛び出たのでもう無理。戦意ゼロです。

助けを呼ぼうにもここはカラオケルーム、大声を出しても外には音が漏れません。入り口は巨漢にしっかりと抑えられているので(扉の前に椅子を動かし座るという念の入れよう!)隙を見て逃げるのも不可能。こっそり携帯で助けを呼ぶことも考えましたが難易度が高い上にバレた時のことを想像すると試す気にはなれませんでした。

誠心誠意謝罪し示談金を払うという解決策としてはポピュラーなものも思い浮かびましたが、シンプルに経済的に痛い。さらに取られるだけ取られて許されないという最悪のケースも考えられるので自分達から切り出すのはできれば避けたい。

 

ーーーーさて、どうするべきなのか?

 

まあどうすることもできませんでしたけどね。

怒声に対して「サーセンした!」を返す機械になっていたと思います。マイクでグリグリされたり煙草を顔にフーッと吐かれるなどされるがままだったのですが、なぜか腕相撲大会が開催され、圧倒的強さで巨漢選手が優勝されたあたりから光明が見え始めます。

なんか機嫌よくなってない?

徐々にではありますがヤンキーの皆さんの怒りが薄らいできているのを感じます。とにかく刺激しないようにと聞かれたことだけ簡潔に返事をしていた僕ですが、ここから状況打開のために露骨な『ゴマすり』を始めました。

ヤンキーと言えば武勇伝。

バイクで100キロ超えで事故ったけど無傷だった。俺のパンチの威力で歯茎がとれた。〇〇組に出入りしている。その他その他。

語られる数々の伝説に「すげー!普通じゃねえっす!!」と大げさに相槌をうち続け気持ちよくなってもらうというチャレンジは過酷を極めました。

こんなので機嫌良くなるならヤンキーちょろ過ぎじゃない?wって思うかもしれませんが、ぜんぜんそんなことないからな!ちょっと言葉選びミスって機嫌損ねたら何されるか分からないパーフェクトコミュニケーション必須のデッドオアアライブだぞ?

崩れたら爆発するジェンガやらされてる気分でした。

その甲斐あって小一時間後には一緒に『ワンナイトカーニバル』を歌うほどに空気は和らいだのですが、ここで次なる問題が浮上します。

ちょっと仲良くなり過ぎてないか?

彼らとはすっかり打ち解けて談笑していますが、友人認定されるのは非常に困る。連絡先交換を求められたら断ることはできないし、その後呼び出されでもされたらーーギャース!でも機嫌を損ねるわけにはいかない……。この状況でぼくにできることはもうありませんでした。

 

その後、心配したわりに僕たちは連絡先を交換することもなくあっさりと解放されました。なぜなら、さらに別のヤンキーが乱入してきて僕たちへの興味が薄れたからです。

ヤンキーの乱入に始まり、ヤンキーの乱入に終わる。そんな理不尽な事件でした。

ネタっぽく書いてるけど、すっげー怖かったんだよマジで!

 

ちなみに新たにやってきたヤンキーと仲良くなり過ぎて別ベクトルの地獄が待っていたのですが、それはまた別の話。

後日談

その時のヤンキーの名前を覚えていたのでその方面に詳しい人にそれとなく聞いてみたんですよ。バッチリマジもんのヤ○ザ予備軍の方でした!

 

さらに月日が流れボーリング場のスコアボードで再びその名を目にするという心臓止まりそうなイベントが発生したのですが、その時にはどう見てもカタギではない出で立ちに進化しておられました。勘弁してくれ……勘弁してくれ……