クトゥルフの武器はこんなのだ!
キャラクターやシナリオを作る時に視覚情報があった方が捗るのではないか?
そんな思いつきでこのページは作られている。ここではクトゥルフ神話TRPGルルブ内で紹介されている武器はどんなものなのかを画像付きで簡単に解説していく。記載順は公式ルルブに倣っているのでよろしく。
- クトゥルフの武器はこんなのだ!
- 近接武器
- 【フェンシング・フォイル】ダメージ:1D6+1+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中20
- 【仕込み杖】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中20
- 【レイピア/重いエペー】ダメージ:1D6+1+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中10
- 【騎兵用サーベル】ダメージ:1D8+1+db/射程:タッチ/初期命中15
- 【騎兵槍】ダメージ:1D8+1+1d6(馬の勢い込み)/射程:タッチ/貫通可/初期命中10
- 【木斧】ダメージ:1D8+2+db/射程:タッチ/初期命中20
- 【手斧/小鎌】ダメージ:1D6+1+db/射程:タッチ/初期命中20
- 【肉切り包丁】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中25
- 【小型ナイフ/飛び出しナイフ】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中25
- 【ブラックジャック(護身棒】ダメージ:1D8+db/射程:タッチ/初期命中40
- 【大きい棍棒/クリケットのバット/火かき棒】ダメージ:1D8+db/射程:タッチ/初期命中25
- 【小さい棍棒/警棒】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/初期命中25
- 【絞殺ひも】首絞め/初期命中15
- 【生皮製のムチ】ダメージ:1D3または組み付き/射程:3m/初期命中5
- 【戦闘用ブーメラン】ダメージ:1D8/射程:〈投擲〉参照/初期命中〈投擲〉
- 【投石】ダメージ:1D4/射程:〈投擲〉参照/初期命中〈投擲〉
- 【投げ槍】ダメージ:1D8+1/射程:〈投擲〉参照/初期命中〈投擲〉
- 【戦輪】ダメージ:1D6+1+1/2db/射程:〈投擲〉参照/初期命中25
- 【燃えている松明】ダメージ:1D6/射程:タッチ/初期命中10+衣服の火%
- 【テイザー(ダーツ)】ダメージ:スタン/射程:DEXの1/3m(最大5m)/初期命中20
- 【テイザー(接触)】ダメージ:スタン/射程:タッチ/初期命中こぶし
- 【催涙ガス】ダメージ:2D10分間スタン/射程:DEX値の1/6m/初期命中DEX×5
- 【電気の通じた導線、110ボルト】ダメージ:1d8+スタン/射程:タッチ/初期命中〈電気修理〉
- 【電気の通じた導線、220ボルト】ダメージ:2d8+スタン/射程:タッチ/初期命中〈電気修理〉
- 【チェーンソー】ダメージ:2d8/射程:タッチ/初期命中20
- 近接武器
近接武器
【フェンシング・フォイル】ダメージ:1D6+1+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中20
フェンジングの種目名にもなっている刃の無い突剣『フルーレ』の一種。剣先は四角いものが一般的だがルルブには(とがらせたもの)という注釈付きなので貫通性能もある。
【仕込み杖】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中20
護身や暗殺用に用いられることが多い内部に刀を仕込んである杖。洋物の場合は仕込んであるのは刃物ではなくニードルらしい。CoC的には杖のままぶん殴ってもダメージは変わらないけど貫通性能があるし、なによりカッコいい。
【レイピア/重いエペー】ダメージ:1D6+1+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中10
近世のヨーロッパで決闘用に用いられていた騎士の魂とも言える刺突剣。現代では装飾された芸術品として取り扱われているらしい。フルーレとは違い両刃なので一応切ることはできる。
余談だがレイピアは『マインゴーシュ』という受け流し用の短剣とセットで用いるのが一般的だったらしい。残念ながら受け流しに補正がかかったりはしない。
【騎兵用サーベル】ダメージ:1D8+1+db/射程:タッチ/初期命中15
大きく湾曲した片刃の斬りやすい刀。元々は騎兵用の武器として使われていたが後に多くの国で軍刀として採用されているすごいやつ。大ヒット漫画では警官の方に「脆くて頼りない」と痛烈にディスられていたが刀剣界のグローバルスタンダードはこいつである。まあCoC的には日本刀の方が強いけどね。突きに適しているはずなのだがなぜか貫通性能は無い。
【騎兵槍】ダメージ:1D8+1+1d6(馬の勢い込み)/射程:タッチ/貫通可/初期命中10
刃物が付いておらず尖った円錐形の棒で相手を突き殺すという武器。馬に乗ってすれ違い際にクソ重い槍で突き刺すというシンプルな攻撃が基本だが、その威力は凄まじく重装備の相手だろうと貫通して死に至らしめていたらしい。その辺りはCoCの性能にもしっかり反映されていて驚異のダメージボーナス1d6である。馬に乗ってない時の仕様に関しては詳しく書かれていないが普通のダメージボーナスで処理すればいいはず。
【木斧】ダメージ:1D8+2+db/射程:タッチ/初期命中20
伐採などに使われる斧。刃は鋭利で片刃または両刃のものがあり切断するものに合わせて豊富な種類がある。戦闘用のものではないはずなのだが先人たちの築き上げてきた猟奇的なイメージからかその殺傷力は目を剥くレベルである。
【手斧/小鎌】ダメージ:1D6+1+db/射程:タッチ/初期命中20
薪割りに使うコンパクトな斧と草刈りなどに使う鎌。なぜ1つの括りにされているのかよくわからない。一昔前の家庭にありそうな小道具でまとめたのだろうか。ともあれ火力的には非常に優秀である。
【ファイティング・ナイフ】ダメージ:1D4+2+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中25
銃器の発達で戦闘用としては立場を奪われたナイフだがサバイバル用として未だ重宝されているらしい。ワイヤーカッターや鋸刃がつくなど多機能化が進んでいるのでナイフの種類によってはそういう用途で活用することもできるかもしれない。日本刀の脇差も分類的にはナイフらしいのだがCoC的には別枠(ウィキペディア
【肉切り包丁】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中25
お肉用の包丁。至極真っ当な調理器具なのだがなぜかよく殺戮用の道具として採用されてしまう。先の尖ったタイプもあるが他の包丁と区別がつかないので創作ものに用いられるのはもっぱら上のタイプである。
【小型ナイフ/飛び出しナイフ】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/貫通可/初期命中25
バネの力で刃の部分が柄から飛びでるようになっているナイフ。有名なスペツナズナイフのような刀身を射出して不意打ちができるというわけではなく、飛び出た後は普通に刃物をやることになる。その作りからか耐久値も低く設定されているので受け流しの際は注意しよう。
【ブラックジャック(護身棒】ダメージ:1D8+db/射程:タッチ/初期命中40
袋の中に砂などおもりを詰めて棒状にしたもの。簡単に作れて外傷が残りにくいことから知能犯に人気のお手軽武器。アメリカの悪徳警官が路地裏でペチペチしてるイメージがあるが現実にはカジノの用心棒などが装備しているらしい。
【大きい棍棒/クリケットのバット/火かき棒】ダメージ:1D8+db/射程:タッチ/初期命中25
試合中にティータイムが設けられているなど浮世離れしている感がある英国の上流階級が嗜むスポーツ『クリケット』。使用されるバットはというとなるほど確かにこれは大きい棍棒である。火かき棒はともかくこんな木塊で殴られたら無事ではすまないだろう。
【小さい棍棒/警棒】ダメージ:1D6+db/射程:タッチ/初期命中25
小さい棍棒と聞いてピンとくるものが無かったのでここではすりこぎ棒を載せておく。他には太鼓のバチあたりがそうだろうか。両手にバチを持ったところでCoCの仕様上近接武器で攻撃できるのは1ラウンドに1回だけだということは知っておこう。警棒は最近の物にはLEDライトが標準装備されているので灯りとりにも使える。
【絞殺ひも】首絞め/初期命中15
直接ダメージではなく『溺れ、窒息』判定を使う特殊な武器。絞殺専門の道具はギャロットと呼ばれる。収納、携帯が容易なので暗殺などに用いられることが多い。必殺仕事人のイメージが強いが不意打ちだと相手の対抗ロールにマイナス補正がかかるのでロールプレイのやりがいがある武器だと言えるだろう。
【生皮製のムチ】ダメージ:1D3または組み付き/射程:3m/初期命中5
元々は牛を管理するための農具だったらしい。現代ではソニックブームを放って音を鳴らす「クラッキングウイップ」と的に当てる「ターゲットウイップ」と別れて競技化している。戦闘に使うようなものではないのでダメージは低く初期命中も最低レベルである。大人気格闘漫画で鞭打ちの刑は痛すぎて体が死を選ぶと物騒なことが書いてあったが刑罰に使われる鞭はしなる棒状のものでここで載せているものとは別物である。
【戦闘用ブーメラン】ダメージ:1D8/射程:〈投擲〉参照/初期命中〈投擲〉
世界的に狩猟用に使われていたが弓矢が開発されて陳腐化した悲しき存在。オーストラリアの原住民だけは弓矢を使わず愛用し続け今ではシンボルとして扱われるまでになっている。戦闘用のブーメランについては最大で刃渡り45cmのサーベルのようなものをブン投げていたらしい。それは死ぬわ。現代ではスポーツとして親しまれている。CoCでは戦闘に使えるのは2ラウンドに1回である。たぶん投げた後拾ってるんでしょう。
【投石】ダメージ:1D4/射程:〈投擲〉参照/初期命中〈投擲〉
石みたいな硬いものをぶつけられたら痛いじゃないか!という分かりやすい武器。手近なものを投げるのも投石だと考えると最も身近な攻撃だろう。狩猟にも使われていたが例のごとく弓矢の開発でそちらに移行した。整備されてない土地なら石なんてゴロゴロしてるだろうし咄嗟に用意できる遠距離攻撃の手段と考えると悪い性能ではないはず。
【投げ槍】ダメージ:1D8+1/射程:〈投擲〉参照/初期命中〈投擲〉
紀元前後の戦闘では『ピルム』という投槍が主装備として用いられていたらしいがまたもや弓矢の登場によりその立場を追われる。現代では競技として残っておりトッププレイヤーなら100m近くの遠投が可能である。こちらもブーメランと同じく2ラウンドに1回しか攻撃を行うことができない。
【戦輪】ダメージ:1D6+1+1/2db/射程:〈投擲〉参照/初期命中25
別名チャクラム、圏。古代インドや中国で使われ日本の忍者も利用したらしい。投擲武器だが切断を目的に作られているので外側に刃がついている。中央の輪に指を入れ回して投げる、指で挟んで投げるという使い方をする。戻ってこなさそうだがブーメランや投げ槍とは違い毎ラウンド投げれる。なぜなのか。
【燃えている松明】ダメージ:1D6/射程:タッチ/初期命中10+衣服の火%
長い棒の先に火をつけれるようにしたもの。単純に灯りをとるために使う以外にも神事や儀式、ファイアトーチというパフォーマンスにも用いる。初期命中率の『衣服の火%』という記述であるが、正直意味が分からない。なんだよ火%って!!日本語で頼む。
一説によると松明が命中する率は10%で追加で火が付く確率が相手の幸運ロール失敗なのでそれのことではないかと言われている。が!それならスポットルール『火』を参照と書くと思うので本当のところは分からない。なんだよ火%って……。一度攻撃して相手の衣服などに火がついた場合は消されない限り次ラウンドから1d6のダメージが入り続けるので強い。
【テイザー(ダーツ)】ダメージ:スタン/射程:DEXの1/3m(最大5m)/初期命中20
離れた場所から電極針を飛ばして電流で相手を気絶させるスタンガンの一種。非致死性武器とされているが実際には鎮圧時に連発で浴びせて死亡する事案が絶えないらしい。まあアメリカベースで考えると今までは鉛玉だったわけなんでこれでもだいぶ優しいと思う。各国の警察や刑務所などで使用されている。
ちなみにデイザーとはアメリカのスタンガンを作っている会社(現在はアクソン社)なのだがそちらの商品がメジャー過ぎて社名が俗称になってしまったという経緯がある。
【テイザー(接触)】ダメージ:スタン/射程:タッチ/初期命中こぶし
こちらは接触して効果を発揮するタイプのスタンガン。左から携帯型、警棒型、盾型。用途としては護身用が主である。市販の物では気絶させるほどの効果は見込めず、筋肉の収縮による行動不能程度に留まる。日本でも販売・所持に規制がないので簡単に入手できる。CoCではダメージは無いが実際にはかなり痛いらしいし違法改造された物だと感電死する場合もある。
【催涙ガス】ダメージ:2D10分間スタン/射程:DEX値の1/6m/初期命中DEX×5
即効性のある非致死性のガス兵器、市販されている催涙スプレーも同じものである。くらうと痛いだけじゃなく咳、くしゃみ、嘔吐、落涙など非常に辛い症状が現れる。皮膚についただけでも焼けるような強い痛みが生じるのでゴーグルや顔を布で覆う程度では対策にはならない。自然分解して後遺症を残さないとされているのでCoCでも時間が経過すれば回復するという仕様になっているようだ。
【電気の通じた導線、110ボルト】ダメージ:1d8+スタン/射程:タッチ/初期命中〈電気修理〉
感電させるという恐ろしい攻撃。110Vは家庭用の低電圧だがそれでも場合によっては普通に死ぬ。電圧がいくらかというよりは感電する側がどのような状態かが重要なので水にぬれていたりすると補正があってもいいかもしれない。ちなみにAEDは1,200V~2,000Vである。
【電気の通じた導線、220ボルト】ダメージ:2d8+スタン/射程:タッチ/初期命中〈電気修理〉
電圧が倍になったからダメージも倍になるという素直な世界。この計算でいくと高圧電線は2万Vぐらいあるので200d8で神話生物も一瞬で消し炭にできるかもしれない。
【チェーンソー】ダメージ:2d8/射程:タッチ/初期命中20
動力により動く回転のこぎり。開発当初は2人以上で運用される大型の重いもので現在のように一人で持ち運べるサイズになったのは1,960年代と最近のことである。林業用に作られたものだが凄まじい駆動音と高速で回転する刃がその筋の方の琴線に触れまくったのかスプラッター作品では定番になった残虐兵器である。ジェイソンが持っているイメージがあるが実は使っていないという話はあまりにも有名。
そのわりには2d8とパッとしない性能だなと思われるかもしれないが、安心してほしい。チェーンソーが貫通判定に成功した時、対象の四肢を任意で1本もぎとることができる。さぞ緊張感のあるダイスロールになることだろう。